Aカール・ツァイス T* プラナー 1.4/50 ZF
● 2006年1月に、ニコンは「フィルムカメラ事業の縮小」を発表しました。
  内容の骨子は、デジタルカメラ事業に資本を集中的に投入するため、
  フィルムカメラとMFレンズのラインアップを縮小するというものでした。
  デジタル全盛の中、敢然と「F6」を出してきたニコンですが、やはり時代の波には勝てなかったと
  言うところでしょう。
  そして「事業縮小」にもかかわらず、多くの人が「撤退」と同義と思いました。
  この勘違いは仕方ないと思います。
  自社生産のフイルム一眼は、F6だけになってしまったのですから・・・。
  愛機「F100」は製造中止となりましたし、私が淡い期待を抱いていた「F200」登場は潰えてしまったわ
  けです。
  あのニコンが・・・と残念に思う反面、F6まで出してくれた事には、感謝さえしたものでした(F6、買って
  ないですが(いや、買えない・笑))。

  すると数日後、恐らくはシンクロさせたと思うのですが、コシナがカール・ツァイスレンズの
  ニコンFマウント版を発売すると言うニュースが飛び込んできました。
  これは驚きました。
  私は所謂「ツァイス出家信者」(笑)ではありませんが、「ツァイス在家信者」(笑)ではあります。
  とにかく、憧れのレンズでした。
  しかし、ツァイスが装着できる京セラコンタックスの35mm一眼レフカメラは、少々高かったですし、
  輪をかけてレンズが高い。
  更にはもう、京セラはカメラ事業から撤退していたので、新品は買えなかったのです。
  また中古を買うにしても、コンタックスのシステムを一から揃える財力が全く無かったのであります。
  しかしツァイスへの憧れは、相当なものでした。
  (描写が凄いし個性的なので)「いずれ飽きる」と言う人もいますが、
  飽きようにも使ったことがないのですから、判らないのです。

  そんな「世間」と「個人的」状況の中、飛び込んできた「ツァイスのFマウント発売」に、
  私は狂喜乱舞しました。
  私が写真を始めた大昔、コシナには「う〜ん・・・」と言う印象がありました。
  確かに、大手メーカーのOEMボディやレンズを作っていたとは言え・・・。
  しかし近年は、例えばフォクトレンダーブランドでなかなかよい感じのシステムを製造していますし、
  ローライ35RFなども、ボディはコシナ。
  ドイツのカール・ツァイス本社と協業で、ツァイス・イコンのシステムも製造しています。
  そのような企業活動から、フィルム派にはかなり好感度の高いメーカーになっていました。
  従って、今回のニュースも、かなり歓迎されました。
  ただ、「絶対的」ニコンファンは、複雑な心境だったかもしれません

  早速馴染みのカメラ店に予約を入れました。
  しかし・・・予測通り、発売が予定よりも遅れました(苦笑)。
  何とか入手した後、撮影に行きました。

  このレンズは、「当然」マニュアルフォーカスです。
  また、F100に装着した場合、測光方式は「中央部重点測光」になります。
  いつも使っている「3Dマルチパターン測光」ではありません。
  それを意識しすぎて、最初の撮影は上手く行きませんでした。
  そこで次は、あまりゴチャゴチャ考えずに、スナップ撮影に行きました。
  その時の撮影結果は、素晴らしかったです。
  ツァイス独特の色乗りと解像。豊潤でありながら、鋭い。また、逆光性能も極めて優秀。
  京セラツァイス時代よりは、描写が少し現代的になったとも言われますが、
  個人的には、正にツァイスのイメージ通りの描写です。

  造りも、金属部品を多用して、ズッシリ感充分。フォーカスリングのトルクも、重過ぎず軽すぎず、
  正に絶妙。
  また、ここには載せていないですが、付属のメタルフードもしっかりしたものです。
  それだけでも所有する満足感を味わえます。
  唯一不満なのは、レンズキャップが外れやすいことでしょうか(笑)。

  そんなわけで現在は、ニッコールの50mmよりも、F100に付いている時間がかなり長くなりました。 
  いずれは、中古のF一桁を購入(個人的な理想はF2)、それに付けて色々撮ってみたいもので
  あります。
  
                                     作例は、こちら(1枚だけです)

 
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